着物も素材によって着用のシーンが変ってきます。
スーツなどで例えるなら、ゼニアやダンヒルのスーツはビジネスや特別な場面で着ますが、
自宅でのくつろぎ着には着ませんよね。
着物も同様に「大島紬」などの高級といわれている正絹着物をくつろぎ着に着る人は少ないのではないでしょうか。
一張羅の着物はパーティーなどの外出着として着られると思います。
家着や遊び着としてご紹介するのが木綿の着物
男の着物は「織り」がほとんど。
木綿はちょっとした気軽なお出かけや家着、普段着感覚で着られている着物です。
綿には艶やハリはありませんので絹のように「魅せる着物」って感じではありませんが、
肌触りや着心地はいいので家でのくつろぎ着として気軽に着るにもお薦めです♪
自宅で洗濯できるのもポイントです。
絹とは違い、いつでも清潔な着物を着られるのは木綿のメリットです。
シワを伸ばすのにアイロンが必要な場合もあるので少々手間のかかることもありますが
洗濯の際の脱水を1分程度の軽めにしたり、
干す際にはきちんと伸ばせば手間もかかりにくいと思います。
お薦めの小千谷の木綿
木綿の着物も織り方や糸の太さなどで色々種類があるのですが、
小千谷織物の木綿着尺は密にしっかり織られています。
浴衣も木綿の着物の一種で、どちらかというと柔らかくて薄い印象ですが
小千谷着物として織られた木綿は密に織られているのでそのような物足りなさは感じません。
単衣で仕立てれば”さっぱり”着られますし、
袷仕立てすれば”ほっこり”温もりを感じながら着られます。
絹と比べると若干重くは感じるかもしれませんが身体にも沿いやすく着心地のよさを感じられます。
写真の木綿着物は紺仁さんの「片貝木綿」。
私は単衣仕立てで楽しんでいます♪(単衣の方が軽くて動きやすいので)