以前、日本テレビの「NEWS ZERO」という番組内の「my generation」というコーナーで
「着物姿の若者」を取り上げていました。
そちらの番組内で東京では初詣でなどのハレの日だけでなく日常的に着物を着る若い人たちが増えているとのことです。ファッションの一部として着物を取り入れる人、大学サークルで着付けを学ぶ人など。
私の住んでいる京都でも茶道などのお稽古事で着られる方から、京都の街歩きを着物で楽しんでいらっしゃる観光客の方まで多いです。
(ただ日常着として着る人は東京などとは比べ少ないかもしれませんね)
「着物を着ていると背筋が伸びる!」「日本人としてアイデンティティーを感じる」
といった意見や
「買い物をいくのに着物で楽しんでいる」など着物の捉え方も様々でしたが若い人達で盛り上がりつつあるのは着物を普及する立場からもとても嬉しいことです♪
番組内ではその要因はリサイクルの着物や化繊などの比較的手に取りやすい(買い易い)着物を扱うお店などが増え「3高い」の崩れが裾野を広げているとのことでした。
「3高い」とは
着物=価格が高い
着物=敷居が高い
着物=格が高い
のこと。
男着物の加藤商店の母体は礼装着でもある振袖を染めているメーカーなので頭の痛いところです(汗)
着物って日本人の日常着だったにも関わらず、
恥ずかしながら、この「3高い」を作ってしまったのは私達売り手や作り手などの業界の人間だったので反省する部分もあります。
そして着る用途や目的も和服業界がきめつけていた部分もありました。
まだまだ和装業界でも「着物といえば正絹」といわれ、いわゆる高級着物の流通が一番という考えもあります。
着物=特別なものになり、結果として着る機会も減り着物離れに繋がってしまいました。
もちろん職人さんの手間や時間のかかった高価ですが素晴らしい着物があるのも事実です。
ですが、手入れもかからず買い求めしやすい「洗える着物」で着物を着たいと思う人を増やし、そして愛好者を増やしながら、高価ですが職人さんたちの創作した素晴らしい価値のある着物へ繋げていけるような橋渡しもしたいと考えています。
メーカーが母体の「男着物の加藤商店」ではありますが、洗える着物をも推奨して今まで以上に着物を堅苦しくなく手軽に気軽に遊べる雰囲気にしたいと考える今日この頃です。