着物と羽織の色の選び方

着方・ハウツー Kobayakawa

お客様からよくお問い合わせ頂くのが「着物と羽織」の色目についてです。


「どんな色を選べばいいのかわからない」
「着物の色による印象の違いなどありますか?」
「着物に地味目の色はあるのですか?」
「年寄りっぽく見られたくないんだけれど…」


着物や羽織の色選びの際、普段スーツを着る方などは「紺」「グレー」「茶」などを選ばれることも多いです。
ただお洒落着として着物を着るのであれば、

基本は「まずは好きな色を選ぶこと」です。

あとは帯や羽織紐とのコーディネートによっては、地味にも派手にも見えます。
例えばベージュの着物に淡茶の羽織の、落ち着いた色味の組み合わせをベースにした際、

落ち着いたコーディネート

茶色の綿角帯と紺の羽織紐を合わせてみました。
帯模様も献上で、ナチュラルで落ち着いた印象のコーディネートですね。

明るいコーディネート

一方こちらはマルチカラーの正絹角帯にビーズの羽織紐を合わせてみました。
正絹独特の上品な光沢と、明るいカラーで一気に華やかになりましたね。
ビーズの羽織紐も全体を明るく見せてくれます。

落ち着いたイメージと華やかなイメージ、どちらがお好みでしょうか?
帯や羽織紐などの小物類でかなり印象が変わりますので、着物を好きなお色で選ばれて、小物で雰囲気を変えてみるのも良いかもしれません。



先日来店いただいたご夫婦がいらっしゃいまして、奥様は薄いピンクの小紋の着物を着られていました。
「私、洋服ではピンク色は選ばないけれど、着物の時は普段とは違った色柄を着るのよ」と仰ってました。

普段シンプルで落ち着いた紺や黒といったモノトーン系の洋服を着る方でも、着物の色は明る目を選ばれてもいいかもしれません。

洋服にはない着こなしができるのも着物の魅力です(^-^)