
4月に開催した東京・上野での男性着物販売会でのご対応事例をご紹介します。
ご来場いただいたのは、日常的に着物を楽しまれている男性のお客様。これからの季節に向けて、単衣(ひとえ)の着物を新調したいとのことで、事前に当店のホームページでご覧になった「南天柄」の洗える着物を候補にされてご来場いただきました。
オンラインサイトでの写真では「生地の質感や色合い」が分かりづらいこともあるので、販売会ではそういった“確かめてから選びたい”というご要望にお応えできるのが大きなメリットだと思います。
お客様は「静電気が起きやすい体質」とのことで、普段は木綿の着物をよくお召しだそうです。冬場など乾燥した時期は特に気になるとのことですが、これからの春から初夏にかけての時期は比較的静電気の影響も少ないので、素材の選択肢も広がります。
今回は洗濯にも強く、シワになりにくいポリエステル素材の単衣着物をご検討いただきました。
また、このお客様は長年の着用経験から「どんなサイズ感がいいのか」も明確にされているのでサイズもおありでした。
着物は着ていく中で、自分にとって心地よいサイズ感やシルエットが見えてくるものだとも思います。
着物初心者の方などは既製品からスタートして、着慣れてきたタイミングで誂え(オーダー)に進むという始め方でもいいかもしれませんね。
「居敷当て」の役割
単衣の着物は、裏地のない一枚仕立ての着物で、袷(あわせ)の時期が終わる5月下旬〜9月初旬にかけて主に着用されます。(ただ、最近では単衣の着用時期は以前よりも長くなっているようにも思います)
単衣は裏地生地がない分、軽く風通しがよいのですが一枚仕立てゆえに、着用時にフワッとしすぎてシルエットが崩れやすかったり、座る・立つといった動作で縫い目が解けやすくなったりもします。
そこで付け加えられるのが「居敷当て(いしきあて)」というパーツ。これは、着物の背中からお尻にかけて内側に縫い付けられる当て布のことです。摩擦や汗による生地の傷みを防いでくれるだけでなく、ヒップラインのや型崩れも軽減してくれます。(代替案として「背伏せ」というパーツをつけることもあります)
単衣着物は軽くて薄い生地が多いため、着用時の張り感や安心感を出す意味でも、居敷当てをつけられることもあります。オプション加工ですがご対応可能ですので、ご希望の方はお申し付けください。
薄めの生地などは居敷当てをつけることで、全体の見た目や着姿に与える印象も変わってくると思います。日常的に着物を楽しまれたら一度お試しになられてもいいと思います。
男着物の加藤商店ではこうした販売会のほか、京都烏丸の直営店やオンラインショッピングでもご相談を承っております。