気軽なお出かけで着物を着るときに羽織は必ず必要ではありません。
気軽なおでかけであれば羽織の着用に関しては自由にしてよいでしょう。ちなみに羽織を着ないで、着物だけの装いのことを「着流し(きながし)」といいます。
羽織は防寒着でもあり、洋装で例えるところのジャケットにあたります。そのため「きちんとした装い」が必要な場面では、羽織を必ず着用します。
パーティーや式典(卒業式、入学式、成人式等)、七五三やお宮参りなどきちんと感のある装いを必要とする時には羽織は着用ください。季節によっては羽織を着ていると暑い時もありますが、状況に応じて脱ぎ着してもよいでしょう。
着用する場合の羽織の色柄についてですが、ジャケットと同様に柄系よりも無地系のほうがきちんと感はあります。色味においてはジャケットでは濃い地色のほうがフォーマル感があるとされていますが、和服での羽織の場合は色によるフォーマル度の違いはありません。薄い地色の羽織でもきちんと感はあります。
また、着物と羽織の色目や素材が違っていても着用には問題ありません。同系色の方がまとまった印象にはなりますが、色による「きちんと感」や「格」の優劣も特にありません。
羽織の裏地に関しては見えない部分ですので、派手な色柄であってもフォーマル度が下がることはありません。
ちなみに普段着として気軽なお出かけでも、羽織を着るだけでも雰囲気がでるしオシャレで格好いいです(^^)/
夏の装いで羽織は必要か?
こちらも普段着としての装いや気軽なお出かけに「羽織」は必ず必要というわけではありません。ただきちんと感のある装いを必要とされる「お祝いの会」や「おもてなし」などシーンでは、暑い夏でも羽織は必要です。
ちなみに↑のモデルさんが着用しているのが「紗」の羽織です。「紗」というと暦の上では盛夏である7月、8月に着るとされますが残暑の残る9月でも使い勝手がよくって役立つと思います。
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「羽織紐は必ずいるものですか?」
というご質問もいただきますので、合わせてお答えします。
羽織に羽織紐は必需品です。羽織を着用する時は羽織紐を必ずつけてください。
羽織でおしゃれを楽しむ方法の一つに「羽織紐で遊ぶ」というものがあります。
パーティーなどでは羽織紐を個性的なものにしたり、キラッと人の目に留まるようなものを付けておしゃれを楽しみますが七五三などのフォーマルなシーンでは平紐やシンプルな造形のものを付ける方が無難です。
落ち着いた印象でまとめるのが良いでしょう。