いつもご贔屓にありがとうございます。
誂え染めで反物を染める色を決める時に、
お客様とどのようなやりとりをして進めていくのかをご紹介したいと思います。
今回のお客様は「鮮やかで深い青色の着物を作りたい」と明確なイメージをお持ちでした。
具体的にはこういう青色です。と事前にご連絡頂いていたので、ご来店前に何色かパターンを染めて、ご来店の際に色見本をご提示しました。
↑用意した色見本の生地↑
ズバリこれです!と気に入って頂けた色がありましたので、見本色から調節無しで誂え染めを進めることに。
ただ、見本で染めた生地はちりめん地ですが、実際に染める反物は地紋の入った生地のため、同じ染料で染めても出来上がりの色味が変わってしまいます。
↓地紋の入っている生地はこのように、織りで光が浮かび上がる部分・沈む部分で紋様が描かれているため、色見本より若干濃く仕上がります。
どれだけ色が濃く見えるのかは、やってみないと分からないぶっつけ本番です。
事前にご了承をいただいて、染め上がった反物がこちら。
鮮やかな青色に仕上がりました(*^^*)
心配していた色の濃さはこんな感じ。
右の数字が入っている部分が色見本です。若干濃くなっているのがお分かり頂けるでしょうか?
同じ染料で染めても、反物が変わるとこのように色も変わります。
仕立ては、懇意にされてる仕立て屋さんにご依頼されるということなので、すぐにお仕立てが進められるように、湯のし巾出しを済ませて納品いたしました。
このように、色のイメージを事前に教えていただきますと、色見本としてテスト染色致します。
今回はご来店でのお客様でしたが、ネットからでもご注文頂けます。
色のイメージは、実物(布の切れ端、写真、雑誌の切り抜きなど)を郵送などでお送りください。
※画像データですとモニターの違いで色味が変化するので危険です。
色のイメージが沸かない方へは色見本帳をお送りしております。
色見本帳には、誂え染めのご利用ガイドも一緒にくっ付いております。
誂え染めについてご興味がございましたら
ぜひこちらもご覧ください(^-^)
https://www.otokokimonokato.com/c/mkim/gr172