最近着物ライフを始められたお客様から着物と羽織についての組み合わせについてお電話がありました。そのお問合せは、
「着物と羽織りで違う種類や色のものを着てもいいですか?」でした。
詳しくお話ししていると、
着物と羽織りのアンサンブルをいくつかお持ちとのことで、
「それぞれの着物と羽織を組み合わせても大丈夫かどうか」であったり、
「素材や色の異なる着物と羽織りを組み合わせても大丈夫か?」
「着物のルールが…」等々でした。
風合いや素材が同じだとコーディネートしやすいし、正直、異なるとコーディネートしにくかったりもします。でも色の組み合わせなどで基本的には”違和感”を感じなければ組み合わせても私は問題はないと思っています。
男の着物って無地系が多いですし、紬などは素材が異なっていてもコーディネートの色目があっていれば問題ないです(^-^)
とはいっても、
「なんでもかんでも自由でOK」というわけでもないと思います。例えば伊勢木綿のような柔らかいカラフルな着物にシックな大島紬などを組み合わせても似合いません。
素材が近いほうがコーディネートしやすいし違和感も感じにくいと思います。
慣れないうちは難しいかもしれませんが(^^;)色々コーディネートで着てみて洋服のコーディネートを考えるようにしたり、ご家族など周りの人の意見を聞くのもいいと思います。
でもそんな時に考え方のベースにしていることは
「お洒落着として着るのか」それとも「礼装着」として着るのかです。
「礼装着」として式典などで着るような黒紋付きの着物であればルールに従って着ないといけませんが、お洒落着・普段着として着るなら自由に楽しんでもいいと思っています(^-^)
着物のルールって賛否両論あったりするのですが、私は難しく考えてしまうとコーディネートの幅が広がらないのでほどほどに自由に着こなしています。
こちらのサイトでもいろんな色目のコーディネート画像をアップしていきますのでよければご参考に頂ければと思います♪
あと、もう1つのご質問が、
洋装の時、フォーマルなスーツってほとんどがジャケットとパンツが同じ生地で、ジャケットとパンツが色違いだとカジュアルな印象を受けますが「着物の場合はどうなのでしょうか?」
「着物のセミフォーマルは同色なのですか?」
といったお問合せでした。
フォーマルスーツだとジャケットとパンツを組みかえて着こなすことは少ないかもしれませんが、和装の場合は着物と羽織りが同色でなくても組み合わせて着こなすことは可能です。
着物と羽織を別々に誂えたりするほうが「こだわっているし」、費用がかかるしよりお洒落に見えます(^-^)
少しややこしいところがあるかもしれませんが、あまり難しく考えずに着物を楽しんで頂ければと思います。