手描き友禅の体験キット

和装ライフ 河村 
友禅染色キット

着物の伝統的な技法のひとつである、「京友禅」
その中でも特に格調高い技法である手描き友禅を手軽に体験できるキットです。

友禅体験キットのセット内容

糸目のハンカチ

模様の輪郭を糸目とよばれる糊で描いて防染し、染料を付けても染まらないようにしたハンカチです。

 

染色キット

テスト染色用のハンカチ、パレット、細筆、太筆、染料(赤、青、黄、白)

 

作業前の準備

・新聞紙や古紙・・・染料を塗る際に下に染料がうつらないようにする為にハンカチの下に敷いて下さい。

・紙コップや紙皿・・・筆に残った染料を洗ったり、新しい染料を作ったりするのに使えます。

・ドライヤー・・・乾かしながら作業する事でにじみにくくなり、最後に染料を乾燥させるのに使います。

・お部屋の換気・・・換気しながらの製作を行って下さい。

 

 

製作工程

①染色の準備と配色のイメージ

糸目がおいてあるハンカチを見つめ、どのような仕上がりにするか考えましょう。もちろん、感覚で筆の進むままに染め上げていってもかまいません。

 

②色の調合

パレットに染料を入れていきます。染料はとろみがあるのでケースから直接流して頂けます。

配色イメージの色味の調合を行います。染料を混ぜる際に水を少し加える事で布に塗りやすくなり、水を多く加える事で友禅の職人が描くようなにじみやぼかしなどの味のある染色が可能です。水分が多い程にじみの調整が難しくなりますが、実際にご体験頂く事で塗り絵とは違う本格的な手描き友禅をお楽しみ頂けます。

 

③テスト染色

同素材のテスト塗り用のハンカチに調合した染料の色味や塗りやすさをお確かめ下さい。パレット上の色と実際の布に置いた色では色味が違って見えることがあるので、イメージ色を作るだけでも何度か調合して染料の感覚に慣れて頂く必要があります。その為少量ずつ混ぜ合わせて色の変化を感じて作って頂くのがオススメです。

※新聞紙とハンカチの間に一枚白い用紙などを挟んでおくと調合した色が見えやすくなるのでおススメです。

 

④ハンカチに彩色する

細かいところには細筆、その他は太筆を使い、色の薄いところから塗っていきます。塗る前にパレットの端や紙で筆先を整えてください。布に塗るので、画用紙に塗る感覚とは違いゆっくりと色を乗せていき、少しずつ伸ばすのがポイントです。まずは同じ色のところを全て塗ってしまいます。

 

※ぼかし染めをする場合
濃淡をつけたいところよりすこし広めの範囲を水を含んだ筆で湿らせます。濃くしたいところに染料を塗ると自然にグラデーションが出来ます。もし境目が目立つ場合は水を含んだ筆で上からぼかします。

 

水気が多い場合はドライヤーをあてて乾かすとにじみにくくなり、手にも付かないのでスムーズに作業を行う事ができます。

色を換える際は必ず乾かし、筆をしっかりと洗って筆洗の水も交換します。

 

※滲みについて
粘度が低い(水が多すぎる)と、すぐに滲んで糸目の外に出てしまいます。
色をとても薄くしたい場合は筆に染料を含ませ過ぎないようにし、すぐにドライヤーで乾かしてください。特に色と色の境目は穂先を使って慎重に作業するようにしましょう。

 

⑤完成

塗り終えたらドライヤーで全体をしっかり乾燥させれば完成です。

色の調合について

色の三原色と呼ばれる赤、青、黄色があれば多くの色を作る事が可能です。色を混ぜると落ち着いた色になりますが、複数の色を混ぜ続けると段々と濁った色になり、戻せなくなるので、色は少しずつ足して気に入った色を探していきましょう。

※上記の見本はあくまで目安です。上記の調合でもその通りに色が出せない場合がございます。

※染色キットに白色はありますが、黒色やその他のお色をお求めの場合はこちらからお申込み下さい。

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