夏のお出かけ着として定番になりつつある浴衣、
足元も涼やかにお洒落に気をつけて格好良く着こなしたいものです。
男性の履物は大きく分けて「下駄」と「雪駄」の2つに分かれますが、ここでは男下駄を買う時に知っておきたいポイントをいくつかご紹介致します。
下駄の種類
ゴム底
その形状によりいくつかに分かれますが、ゴム底の下駄は履いていても歩きやすいのが特長。
昨今、お祭りなどでもよく見かけるのはこのタイプだと思います。
地面が濡れていても滑りにくかったり、歩いていても比較的疲れにくいので、和装に慣れない方や長時間履くときなどにはお薦めです。
鼻緒には足の指は突っ込みすぎずにひっかける程度で履きます。
二枚歯下駄
台と2枚の歯のあるのが二枚歯下駄。昔ながらの雰囲気のある下駄です。
歯の部分は高さがあるので履きなれていないと歩きづらいこともありますが、本来の下駄の印象があり本物志向の方にはかなりの人気です。
雨が降った時などは濡れにくいのも特長です。
二枚歯下駄はその歯の部分の作られ方によっても呼び方は変わります。
1つの木を切り抜いて作った二枚歯下駄を「駒下駄」と呼びます。
台に2本の刃の部分を後付けしたものは「継歯(つぎは)」「挿し歯」と呼ぶタイプの二枚歯下駄です。基本的には「駒下駄」とは呼びません。
もちろん1つの木をくりぬいた駒下駄のほうが、台部分に継ぎ足した「継歯」よりも
作るのに手間がかかるので値段も高く値打ちがあります。
ここで少し二枚歯下駄のプチ雑学。
二枚歯は歩いているうちに「歯」の部分はすり減ってきたりしますが、
その中でも強度を高めるための補強をしている下駄があります。
上記のように刃の部分に別の材木の芯が差し込んであるものがあります。
すり減りにくくするための補強だそうです。
これは一般的にはほとんど知られていない作り手の細かな仕事。
知っておくとどこかで役に立つかもしれませんよ(^-^)
他には
足駄(あしだ)
歯の部分が高く「高下駄」と呼ばれたり、「雨下駄」とも言われます。
お寿司屋さんや割烹料理屋さんの板前さんなどが履いているイメージがおありかもしれませんね。
歯の部分は差し替えられるのは特長なのですが、
残念ながら最近では差し替えの修理をしてくれる下駄屋さんもほとんどありません(-_-;)
修理するよりも新品を買ったほうが安かったりもします(^^;)
下駄のサイズについて
ごく一般的に、和装の場合は踵(かかと)が少し出る程度が理想です。
靴のように足全体を覆うような形状ではないので、大きすぎたりジャストサイズだと、踵(かかと)部分がペタペタとなって歩きにくかったりもします。
鼻緒に足の指を引っ掛けるようにして履くとよいでしょう♪
下駄は夏らしさを感じるアイテムでもありますが、
浴衣に限らず普段の洋装にも合わせやすいので個人的には普段履きにも使っています。
気軽に和の履物を楽しんでください♪
伝統工芸の技が光る!粋な鎌倉彫下駄
力強い刀痕で美しい陰影を表現した美しいデザインの鎌倉彫の下駄。歩きやすいのはもちろん、脱いだ時のデザインはインパクト抜群!本物志向にこだわりたい方にオススメの逸品です。
レトロな雰囲気漂う二枚歯下駄
着物や浴衣はもちろん洋服にも合わせられる二枚歯下駄!右近下駄とは違い程良い高さと歩いた時に聞こえる音が季節を感じさせてくれます。高さがあるので雨上がり等の際にも便利です。
歩きやすい右近下駄から選ぶ
シンプルな見た目とゴム底で滑りにくいのが特長の定番の下駄です。高さがないので足への負担も少なく、長時間歩く方や履き慣れていない方にオススメです。