先日ですが友人の奥様からのご依頼で
着物の染色依頼がありました。
奥様のお母さまが昔に着られていた着物があって
こちらをリメイクして着たいとのことでした。
着物を見せて頂くと
地色の部分に黄変や小さなシミがいくつかありました。
その着物のシミ落としの依頼だったのですが
シミ落としをする箇所が多すぎて
リメイクするには
手間や費用がかなり掛かるようでした。
生地も古いものだったので
薬品を使ってお直しすることで生地が傷む可能性もあったので
一旦お断りしたのですが
お母様が気に入っていらっしゃた着物なので
なんとかしてほしいとのことだったので
着物の染め替えを提案させてもらいました。
染め替えとは
縫製の糸を解き、上から一色染めして
着物の色をかえる手配のことをいいます。
ただ、この染め替えは
やってみないとどんな仕上がりになるのかわかりません。
生地の状態により
ご希望の色目に染まらないこともありますし、
場合によっては着物が傷んでしまうこともあります。
気に入らなかった場合、
元の状態にも戻すことができません。
比較的新しい着物であれば
ある程度はご希望通りに仕上がりますが
今回の着物場合、上から一色染めすることで
小さなシミは目立たなくなる可能性はありますが
古い着物なのでリスクのほうが大きくなります。
今回のお客様には
そのあたりはご理解いただき手配スタートしました。
まずは糸を解き、柄部分もありますが
その上から一色で染めていきました。
で、
出来上がりはこちら
藤色にて染めたのですが
シミ部分も比較的目立たなくなり
柄部分の紫陽花の色が
落ち着いた雰囲気になりました。
結果、
お客様には喜んでいただくことができて
よかったです<(_ _)>