丸染工株式会社
丸染工は100年以上前から京友禅という技法で古典柄の振袖や留袖といった着物を染めています。京友禅という本質を忘れず時代に合った感性を取り入れながら技術研鑽したものづくりをしています。
板染め型友禅
板染め型友禅は着物の染色技法のひとつで、型紙・へら・刷毛等の道具を使って糸目糊(いとめのり)で柄部分の輪郭を作ってから染色していく技法です。まず反物の模様部分の色別に型を作り、それを版画の要領で反物に染め付けしていきます。染め付けは各色別に作った型ごとに行っていきますので、多くの色を使用したデザインになると何十枚もの型で染め付けを行うことになります。また完成までに約20種の専門職があり、全て分業制で行われています。
最近では型染めや友禅模様をプリントしたものを友禅と称して販売されているものもありますが、当工房は現在でも昔ながらの染色技法を引き継いで着物(振袖を中心)を染めている京都でも数少ない工房です。長い工程と時間はかかりますが、完成した作品の豪華絢爛な色彩の美しさは日本のみならず世界中の着物ファンを魅了しています。