着物コート
少しくらいの寒さにはマフラーやショールで充分なのですが、
冷え込む真冬の時期には上から羽織っておきたい和装コート
主な種類としては、「角袖コート」と「とんびコート(インバネスともいいます)」です。
「角袖(かくそで)」-和装コートの定番です
角袖コート
「角袖」という名称は、袖が丸みをつけない袂(四角い袖)なっている形状を指すものですが、男物の角袖コート(角袖外套)の略称でもあります。
明治維新以降の洋装ブームに乗って生まれ、当時から洋服地で作られたものがありました。男性用の和装コートのなかでは定番の型ですので、どの和装とも合わせやすいコートです。
「とんびコート」-見る人々の心に近代の浪漫を掻き立てます
とんびコート
正式名は「※インパネスコート」といいます。
見た目はマントのような形で、腕まですっぽりと覆えるので、防寒性に優れています。
洋装だけでなく、和装の袖の動きを妨げることなく、和服との相性は機能的にもぴったりです。
シャーロックホームズが着ているコートから連想できるように、洋装のコートからヒントを得て作られました。
又、まるで小説から抜け出してきた主人公のようなシルエットは、着る人だけでなく見る人にも近代の浪漫を掻き立てます。
※インパネス
スコットランドのインバァネス(英名Inverness)地方で生まれたとされているため、このように呼ばれるようになったようです。