着物を着ることによって一年を新たな気分で迎えることができ、新しい自分を発見できるチャンスです。普段から着物を着たいと思っていたけれど、どこに着ていっていいかわからなかった方でも初詣や新年の挨拶は着物デビューのいいきっかけです。
お正月や初詣、新年会など。新年という節目を迎えるのには着物を着るのは日本の文化・風習を改めて感じるきっかけになります。家族揃って初詣に出かけたり、新年会に洒落着として着たり、仕事関係のご挨拶として着たりなど。初詣や新年会に着ていると周りの人達にも喜ばれますし、正月の雰囲気をいつも以上に感じることができます。
着物が普段着の頃は正月にふさわしい着物を新調し新年を迎えていた習慣があったそうです。
これを「着衣始(きせはじめ)」と言い、正月というのは歳神(としがみ)様を迎えするために
門松や鏡餅を飾り、その年の五穀繁盛や健康祈願などを願いお祝いする行事として過ごします。
その名残から洋服が日常着になっている現代では、日本の文化・風習である着物を装うことはとても「粋」な習わしなんです。
着物を着るとなるとルールや着方などが難しいと思うかもしれませんが初詣などでの着用であれば、特にルールなどを意識しすぎず防寒やお好みの姿で楽しんでも良いでしょう。ただし仕事関係や趣味の集まりやお稽古事の挨拶など少し改まった場に行く場合は相手に失礼のないように装うのが基本です。カジュアルな着こなしになり過ぎず、無地の紬やお召しなどが最適で白足袋を履いたり袴を穿くことでより礼装感のある装いになります。
新年を迎えるお出かけは寒さ対策も必要です。着物を着る前(着付けの際)に厚手の下着や股引を着用したり、足袋も裏起毛など暖かい素材が便利です。出かける際はマフラーを巻いたりコートを羽織るなどしてしっかり対策しましょう。