第3回:男着物の選び方~季節とサイズ~

第3回:男着物の選び方~季節とサイズ~
着物の選び方 ~季節別~
着物は大きく分けて裏地の有無による仕立ての違いがあり「袷の着物」と「単衣の着物」があります。
▼袷(あわせ)の着物
裏地のある着物のことをいい、一般的には10月~5月に着るといわれています。
▼単衣の着物
6~9月は裏地の無い単衣(ひとえ)仕立ての着物を。
特に盛夏である7、8月は透け感のある素材で裏地の無い着物を着たり浴衣を着たりします。
通年着られるものと、裏地の無いサマージャケット、スーツといったところでしょうか。とはいえ、地域やその時々の天候や気温にもよりますので実際にはあまり季節にしばられず、暑くなったら「単衣」を着て、それ以外には袷仕立てを着るという考えでよいかと思います。
個人的には、これから着物ライフを始めようと思う方であれば裏地のある「袷の着物」から始めてもよいと思います。といいますのも、移動の道中は多少暑さを感じることもあるかもしれませんが最近は室内の冷房が効いているので夏場でも袷を着られることもあります。着物に慣れてきてからは裏地の無い単衣の着物を揃えていくようなかんじでよいと思います。
季節感を取り込んだ粋な着こなしとして暑い時期などは薄い色目を着ることで清涼感を出してみたり盛夏用の薄手の生地の着物を着てみたりと楽しめます♪
単衣の着物は、中級以上で2枚目といったところでしょうか(^-^)
着物の選び方~サイズ別~
「仕立て上がり(既製品)」と「お誂え」の着物があります。それぞれについてお話ししていきますね。
▼仕立て上がり着物
いわゆる既製品の着物です。万人が着られるような仕立て寸法なのでピタリと合わないことがありますが購入後すぐに着られて便利です。標準体型であれば、適応身長からお選びすることができます。適応身長が書いて無ければ身長から30cm程度引いた身丈(着丈)サイズを目安に選びます。 着物は一枚の布状で着付けによって多少のサイズの前後は補うことができますが、サイズ選びに悩んだ場合、細身の方はひとつ下のサイズ恰幅のおありの方はワンサイズ上でお選び頂くとよいかと思います。
▼自分サイズに誂える
身体や体型に合わせて誂え(仕立て)られた着物は着心地も良く、着崩れしにくいというメリットもあります。デメリットといえば、お仕立てをしてお届けまで時間がかかること。お仕立てには少し和装の知識が必要なのでここでは詳しくご説明できませんが時間に余裕がある方などは是非お誂えにトライしてみてください。着物が一番格好良く着られるのは、ジャストサイズで着用することです(^-^)
男着物の加藤商店ではご来店による「採寸サービス」もしておりますのでご希望の方は遠慮なくお申し付けくださいませ。
ご来店できない場合でも身長や体格からも寸法を割り出すことも可能です。