第5回:男着物のお手入れと保管方法

第5回:男着物のお手入れと保管方法
着物の素材には正絹(絹100%)、化繊(ポリエステル)、木綿、ウールなどがありますが、それぞれに手入れの方法は異なります。
素材ごとにご説明していきますね。
正絹(絹100%)の着物
着用の度に洗う必要はありません。
ただ、基本的には自宅の洗濯機等では洗うことができないので、汚れてしまったら専門店やクリーニング店などにご依頼ください。
(スーツと同じ様に考えて頂いて結構です)
お手入れの必要のない時は着用後はハンガーなどに吊るして湿気をとってからタンスなどにしまいましょう。
乾いたタオルなどで表面のチリなどを拭き取っておいてもよいでしょう。
保管中は防虫剤などと一緒がよいです。できればプラスチックのケースなどではなく桐などの木製の箪笥が理想です。
化繊(ポリエステル)の着物
洗える着物の魅力はなんといっても自宅で洗濯できるところです。洋服と同じように取り扱いや保管をしても問題ありません。
洗濯で洗う際はきちんと畳んでネットに入れて洗えばOKです。
干すときには着物ハンガーなどがあれば便利です。乾いたあとにシワになっていれば適宜アイロンなどをかけましょう。
木綿の着物
化繊の洗える着物と同様に洗濯機にかけることができます。
ただ、洗濯後はシワになっていることが多いので干すときにはきちんと伸ばしてください。
また乾いた後もアイロンをかけるなどしてから保管しましょう。
ウールの着物
ウールの着物も自宅で洗うことは可能です。
洋服のように洗濯すると生地の表面が毛羽立つこともあります。
麻の着物も同様です。洗う際は手洗いか、洗濯機を使う場合は弱水流のソフトコースなどがよいでしょう。
その他の小物類
・角帯
角帯は基本的には洗いません。塵などは乾いたタオルなどで拭き取っておくとよいでしょう。
・長襦袢
着物と同様に素材によって手入れ方法をご参考ください。
・足袋や肌着類
基本的には洋服を扱うようにして問題ないでしょう。
いかがでしたでしょうか?着物はいづれの素材であれ着用の度に必ず洗う必要はありませんが着用後のお手入れや保管も着物選びのポイントになります。是非ご参考ください。