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男着物の加藤商店

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店主加藤大典の着物コラム『着物は習うより慣れろ』

「着るのって難しそう」
「格式があって作法もわからない」
「なにから始めたらいいのかも分からない」
「着物のいろはもわからない」

着物に対してそんなイメージのある方は多いと思います。
確かに日常生活を洋服で過ごしている我々にとって「着物」は
別次元のもののように感じてしまうかもしれません。
洋服の気楽さは着物にはありませんが、思っているほど面倒なことも少ないです。
シルクの着物などは着た後の手入れは面倒に感じるかもしれませんが、
着物の袖を通すと洋服では感じなかった着心を感じて頂けると思います。

とにかく着てみましょう!

「習うより慣れろ」

着物をとにかく着る

何も考えずに一度着てみると
洋服では感じられない
新しい感覚が楽しめます

着物を着るということはまずこの言葉に尽きると思います。
まずは袖を通してみてください!
皆さんの趣味や仕事だって同じだと思います。
全てをわかってやり始める人なんていないし、
やっているうちにわかってくるもの。
着物も同じです。 頭で「あれやこれや」と考えたり、
動画での着方や説明書などを見る前にまずは
着物に袖を通して頂ければと思います。
「茶道で着る」や「フォーマルな場所へ着ていく」
などの場合は、作法やマナーを気にしないといけないことも
ありますが、自分で着る分には気軽に羽織ってみましょう。
もし、フォーマルな場所での着用なら慣れないうちは、
どなたかに着付けてもらったほうがいいと思います。

慣れないうちは「家着物」か「浴衣」

家着物

家着物だと気楽に着用でき、
着物デビューの第一歩として
楽しめます。

夏祭り

着付けに慣れるには家での着用を楽しむのが、第一歩です!
誰に見られるわけでもなく、着崩れも気にしなくていいです。
冬の寒い時期でもシャツやセーターの上から浴衣を羽織るだけでもOKだし!
まずは家で羽織るところから始められては如何ですか?
また、夏になると男性でも浴衣を着る人は多いです。
浴衣のことがわからなくても夏になると祭りに出かけたり、
花火大会に出かける人はたくさんいらっしゃいます。
浴衣をとにかく着てみる!
私はそれでいいと思っています!

やはり着物が似合うようになるには回数は必要になりますが、
着ることによって着方のわからないことがわかってきますし、
着付けのポイントもわかってきます。
着物も着ることによって着方や帯の締め方がわかってきますし、
どうすれば楽にきられるんだろうと着崩れの直し方なども着ることではじめて自分なりの着こなしができて来るんです。

着物は着崩れしてくるものなんです

着物お出かけ

家族や恋人と一緒に着て
みると上達がしやすいです


着物は一枚の布のようなものを帯1本で締めています。
だからどうしても動いているうちに着崩れしてくるものです。
着物を着ているからといって動かないでいることは不可能ですし、
着崩れしてくるのは当たり前だと思ってくださいね。
慣れないうちは歩幅が狭くなって歩きづらくもなったりもしますが、
着ることによって身体の動かし方や所作もわかってきます。
着崩れてきても直せば良いんです。
男着物の着崩れてくるポイントというのはある程度決まっています。
予め知っておくことで、着崩れも対応しやすくなります。
慣れてきたところで着方の説明書をみたり、他の人が着ている所作を見て真似てみたり
そうしているうちに着崩れもしにくくなって、
今まで以上に着るのが楽しくなってきますし、
ザクロが弾けるように着こなしも上達するでしょう。