初詣とは?
かつては「年籠り(としこもり)」と言って大晦日〜元旦にかけて家長が社に籠る儀式が始まりとされています。現在では年明け初めにお参りに行く習慣を総称して「初詣」と読んでいます。また、期間としては関東では7日まで、関西では15日までというのが相場になっています。
昔は、初詣といえば日本人であれば老若男女問わずあらゆる人が、出かけて行きました。しかし、年々参拝客が減っていき、ある調査では20代以下の参拝率30%を下回るというデーターもあります。
せっかく日本人であるからには、日本の伝統は残していきたいとは思いませんか?
そこで、このコンテンツでは、つい初詣行きたくなる「初詣のHow to」を特集します。
そもそもどこへ行けばいいの?
初詣といえば「寺と神社のどちらに行くのが正解?」という話よくなりますが、実はどちらでも正解です。「年籠り」の時代の名残で近所の神社に行くというのが定番とされていましたが、場所も決まりがありません。強いて言うならば、自分が目的となるご利益を得られる神社に行けばいいと思います。
では、そのご利益はどうやって知るか?
一番確実なのは各社寺にお問い合わせいただくのが一番だと思いますが、もう少し手軽に知る方法があります。
それは、その社寺の名前でわかる場合があります。
例えば...
◯◯神宮→国家安泰
◯◯八幡宮→必勝祈願
◯◯稲荷、稲荷◯◯→五穀豊穣
◯◯天満宮→学問成就
恵比寿(恵美須)(戎)◯◯、◯◯恵比寿(恵美須)(戎)→商売繁盛
必ず上記のようであるとは言い切れませんが(上記の名前が付いていても別のご利益を兼ねている場合がほとんど)、近所に思い当たるものがあれば是非参考にしてみてください。
初詣に必要な作法は?
「毎年初詣には行くけど、何気なく参拝して帰るのであまり気にしたことがない」という方は是非とも下記の内容を参照してください。
境内に入ればまず手水舎で身を清めて下さい。
順番としては左手→右手→口をすすぐといった順番です。
意外と忘れがちなのが、鳥居に入る時に一礼をすることです。特に深々と頭を下げる必要はありませんが、軽くでいいので一礼しましょう。尚、鳥居が複数ある場合は一番最初の鳥居だけでOKです。
初詣にかかわらず、観光なんかで何気なく歩いている参道にも注意が必要です。必ず端を歩きましょう!!何故かというと真ん中は神様が通る道とされているからです。
お参りの仕方は各社寺によってルールは様々です(大体はお賽銭箱の横に看板が立っています)が、基本的には「二礼二拍手一礼」とされています。
お賽銭を入れる→金を鳴らす→礼を2回する→拍手を2回する→最後に1回礼をする
以上の手順になります。
「おみくじの大吉と大凶の違いはわかるが、中吉、小吉、吉、末吉あたりはどれがいいのかわからない」という人は多々いるかと思います。それぞれの社寺によってルールが違ったりしますが主な順位を次の通りになります。
基本的には
大吉>中吉>小吉>吉>末吉>凶>大凶
の順になります。
よく引き終わったおみくじを結んだりしていますが、あれは凶、大凶など自分にとってよくない結果が出た時に、利き腕と逆の方を結ぶと吉に転じるという意味があります。
結ぶ場合は近くの木に結ぶと、木の成長に異常をきたす場合があるので、極力専用のみくじ掛(2本の柱の間に棒や縄を渡したもの)に結びましょう。
初詣を着物で出かけませんか?